崖線の新時代～国分寺崖線の記憶の継承とこれからの地域連携～

20161125崖線の新時代　表

崖線の新時代
～国分寺崖線の記憶の継承とこれからの地域連携～

「はけ」とは何か。
東京郊外に形成された河岸段丘は、
都市を湧水と緑でうるおし、
美しい景観を作ってきた。
この地形の果たしてきた役割を、
歴史や文化、都市計画など
多方面から検証し、
なぜいま「はけ」なのかを問う！

【開催日時】
2016年11月25日（金）　15:30～17:45（開場15:00）

【参加費】
無料

【定員】
250名

【開催場所】
東京経済大学　大倉喜八郎進一層館　Forward Hall
（国分寺南口から徒歩12分）
※お車でのご来場はご遠慮ください

【主催】
東京経済大学地域連携センター

【後援】
国分寺市／小金井市／三鷹市／（認定NPO）日本都市計画家協会

【問い合わせ】
042-385-7025（はけの学校）

20161125崖線の新時代　裏

いま、地形がおもしろい。
コンクリートジャングルと呼ばれるようになった東京も、かつては土の台地だった。
その台地の記憶を辿ることができるのが、東京郊外から都心へと連なるこの国分寺崖線だ。特に湧水の源流がある
国分寺から野川沿いにはらっぱが広がる小金井あたりまで、古地図や立体標高図を眺めながら、崖線の成り立ちや
歴史をふりかえり、資源の活用や地域連携の未来をじっくり語ってみよう。

Chapter1：はけって何？（START　15:30～15:40）
安田桂子：「はけの自然と文化をまもる会」共同代表
エディトリアル・デザイナー。地域でデザインの力を生かしたいと、
小金井市エリアでフリーペーパー「184magazine」を立ち上げる。はけの学校では、崖線概略図等を担当。

Chapter2：はけの歴史　東西お寺の今昔対談（START　15:40～16:20）
張堂完俊：深大寺第八十八世住職
50年にわたり深大寺の運営を支え、2009年住職に就任。
東日本大震災のチャリティーイベントとして「深大寺夏そばを味わう集い」等も主催。
また、福島の子どもたちを深大寺に招待するなど、青少年の育成やお寺を中心としたまちづくり活動に積極的に取り組む。

星野信夫：国分寺市観光協会会長、東京経済大学理事、前国分寺市長
市長時代には国分寺崖線フォーラムの開催、雨水浸透マス整備・都市農地の保全・姿見の池復元・国分寺地域の野川流域整備問題等に取り組み、まちづくり条例・湧水地下水保全条例を制定。都や関係自治体の連携を強めようと主張し、はけの自然を守ることに尽力してきた。

Chapter3：ディスカッション（START　16:35～　／　FINISH　17:45）
国分寺崖線の記憶の継承とこれからの地域連携
コーディネーター：尾崎　寛直
東京経済大学准教授、同地域連携センター運営委員長
専門は環境政策、環境福祉諭。悠久の歴史のなかで古多摩川が形づくった武蔵野台地と立川台地の両方、そしてそれに育まれた「はけ」をキャンパスに取り込み保全してきた東経大で、今回「はけ」の未来を語る地域連携が紡ぎ出されることを楽しみにしている。

林　徹氏：国際基督教大学講師
専門は先史考古学。特に日本とポリネシアの石器・漁撈文化。
環境適応の観点からイースター島の歴史解明にも取り組む。大学では講義の他に発掘実習も指導。毎年近隣の小学生にも日本の先史時代を解説。なぜはけの周辺には遺跡が多いのか？環境との関係を考察する。

藤田　樹生氏：東京都環境局自然環境部緑環境課
東京都は、「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づき、都内に残された良好な自然地を保全地域に指定（50地域、約758ヘクタール）。現在、保全地域の貴重な自然環境を保全するため、民間等と連携しながら保全地域に関わる様々な事業を実施している。

藤木　千草氏：国分寺地下水の会会員
1992年より、野川の源流である国分寺市内の湧水の流量計測や井戸所有者の聞き取り調査を行っている。国分寺名水と歴史景観を守る会幹事：2005年より、国分寺の歴史を学び、各地の国分寺跡を訪ねる旅や、湧水や地下水に関する研究などを行っている。

瀧本　広子氏：小金井市環境市民会議代表
新次郎池の湧水量測定等、暮らしをテーマに小金井市域の環境についてさまざまな活動を行っている。

徳永　直秀氏：小金井市下水道課業務設備係
野川の水脈である湧水の枯渇を妨ぐため、雨水を地下に浸透させる雨水浸透施設設置の政策をすすめている。

東　伸明氏：野村不動産株式会社
今秋竣工するプラウド国分寺を計画から担当。崖線を背景にする敷地において、生態系に与える影響が少ない施設を評価する「いきもの共生事業推進協議会（ABINC）」による「いきもの共生事業所」認証取得。さらに、より優れた計画に与えられるABINC賞も受賞。

土肥　英生氏：NPO法人グリーンネックレス代表理事
地域に根差した都市計画・環境配慮型まちづくり、防災まちづくりを実践。地元では雨デモ風デモハウス（小金井市環境楽習館）や、墨田区、葛飾区、和歌山県橋本市、新潟県長岡市、沖縄県与那国町などにおいて、交流や寄合いの拠点づくりに携わる。

総合司会進行：高浜　洋平氏
会社員。史跡の駅「おたカフェ」の開業と運営に関わる「水の学校」や「隣人まつり」を主催し、地域をつなぐイベント「ぶんぶんうぉーく～国分寺再発見～」では事務局で調整役を担う。2015年、地域内の食循環を実験実践する「めぐるみLabo＆Café」を主宰。

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