2014.06.16
知ってる?!小金井話
武蔵野公園と野川公園の境にある「二枚橋」の由来は悲しい恋の伝説!?
武蔵野公園と野川公園の境にかかっている
『二枚橋』
反対側には、漢字で「二枚橋」と彫ってあります^^
この二枚橋は、江戸時代から重要な交通路として
使用されていた場所なんだそうです。
この二枚橋(にまいばし)には、
悲しい恋の伝説が由来しているそうなんです。
この二枚橋の場所は、調布や染谷方面にいくには、
もともと、どうしても通らないといけない山道だったため
一本の丸木橋がかかっていたそうです。
その、一本橋だったのが、二枚橋になったのには、
悲しい恋がキッカケになったとも言われているそうです。
※キッカケになった恋の要約を少しご紹介します※
↓ ↓ ↓
染谷村のお大尽の息子と、村はずれの貧しい娘が恋仲になったのですが、
息子の父は猛反対し、息子と娘が逢っているところに来て、
息子と娘を引き裂き、息子に手を挙げていたそうです。
どんどん激しくなるその姿を恐れ、娘はその場から逃げ出し、身投げをしてしまいました。
息子は外に出られないように、縄でくくり吊るして閉じ込められたのですが、
縄からすり抜けてしまったのか、姿を消してしまいました。
そんなある時、染谷村の二人が暗い夜道に一本橋を通ろうとすると橋が二本に見えたそうです。
誰かが通りやすいように二本架けたのかと思い、一人が足をかけたところ、
一本の橋がたちまち川に落ち、男も淵におぼれて流されてしまったそうです。
一緒にいたもう一人の男がびっくりし、周りにそれを話したところ
身投げした娘が大蛇となり住み着いたのではないか?と妙な噂が立つようになったそうです。
その後も、同じようなことが時おりあったため、
息子の父が供養の意にもなるならと、村人に手伝ってもらいながら、
大きな木を二枚に割って、しっかりとした二枚の橋をつくったそうです。
しっかりした橋が完成してからは、村人たちも喜び、
大蛇の噂も無くなった。とのことでした。
詳しいお話は、「小金井今昔ばなし」に書かれているそうですが、
インターネットで調べると、娘と息子の結末には、
「二人で身投げした」
「娘は村人に殺されてしまった」など、
いくつかの説があるそうです。
どの説が正しかったとしても、
お互いの思いが実らなかった。という点では少し切ないお話ですよね。
同じ橋でも、由来を知っているのと知らないのとでは
見え方や感じ方が変わりますよね。^^